東京最賃審議会の情報公開を求めて


東京の最低賃金審議は「東京地方最低賃金審議会」で

2023最賃は、10月1日より東京は1113円に(41円:3.8%引上げ)となりました。しかしこれは物価上昇(中央最賃審議会の見積でも2022年10月から4.5%)にいたらず、率では全国最低。また11年続いて「中央最低賃金審議会の目安」どうりの引上げでした。(全国では24道県が目安に1円~8円上乗せして決定)

また中央最低賃金審議会は、今年から従来非公開だった「目安小委員会」(最賃の具体的な引き上げ額を、公・労・使が2者、3者で協議し合いまとめる場)の部分公開(3者の揃う場については公開)を行い、会議資料なども即日ホームページ上で公開されました。この小委員会を傍聴した様子は、目黒労協ホームページ 7月20日、7月28日に収録してあります。

中央最低賃金審議会の目安答申を受け、東京では、8月1日第434回「東京地方最低賃金審議会」が開催され審議入り。8月4日に実質的な審議の場である専門部会(中央最低賃金審議会の目安小委員会に相当)が開催されました。

しかしこの専門部会は、従来同様まったく非公開でした。

全国的に進む最低賃金審議会専門部会公開

朝日新聞8月18日によれば、昨年までの19道県から40道県に公開が広がりました。

20230818 最低賃金の審議、一部公開広がる 19→40道県に 朝日新聞

東京:専門部会 資料・議事概要なども全く非開示

しかし、情報公開請求するも、この専門部会の議事はまったく非公開でした。

20230927_行政文書不開示決定通知書 専門部会

公開しない理由をさらに追及:結果により異議申立て予定

これに対して、非公開理由を問うため、審議会の公開をめぐる検討状況の情報公開請求と

今回の非開示決定の理由を問う個人情報開示請求を行いました。これらの結果によって、意費申立て=審査請求を厚生労働大臣あてに行う事になります。

20231004専門部会公開の検討過程開示請求書墨塗り
20231004専門部会不開示決定(5-241)保有個人情報開示請求書墨塗り