やればできる最賃大幅引き上げ! 徳島県84円アップ 全国最賃改定でそろう
中賃目安答申額(50円)を27県が上回る
全国の最低賃金改定が出そろいました。中央最低賃金審議会は7月25日、全国(A~Cランク)一律50円保き上げの目安を答申しました。最低賃金の決定は各県労働局長の権限で、各県ごと最低賃金審議会が開かれ、その各県ごとの審議会答申、それに対する異議などの公募、そのうえで各県の最低賃金が決まります。中央最低賃金審議会の目安答申から1か月。全国の最低賃金額が出そろいました。
2024最賃改定は47都道府県のうち27県が中央最低賃金審議会目安(50円)を上回る決定。全国加重平均最低賃金額も、現行+51円の目安の1055円となりました。2023年の28県に続き中賃目安を過半の県が上回る結果で、目安制度そのものの妥当性が問われています。
(自治労連さんXより)
徳島県84円引き上げ 審議会専門委員会4回開催。審議会に県知事が再三要請
朝日新聞8月29日の報道によれば
審議会の会長を務めた段野聡子・徳島大教授は「国の目安ありきで算出したのではなく、やり方を変えた」と明言。「知事などから『地域の経済状況が十分に反映されていない』との意見があったからだ」と語った。
審議会の説明によると、徳島県の生計費や物価などを他の都道府県と比べて県の経済的な「立ち位置」を検討すると、「中位より上」だった。2023年度の47都道府県の最低賃金を順番に並べると真ん中は930円程度で、ここに目安額の50円を加えた金額が980円だという。
後藤田正純徳島県知事だは、県最低賃金審議会に大幅アップを7月5日、8月8日と繰り返し要請してきた。また8月26日には、県庁で最低賃金を担当する厚生労働省の労働基準局長と賃金課長と面会し、最低賃金への県の関与を求めた模様です。(以下 8月26日18時25分 NHK徳島 報道 目黒労協フェイスブック8月27日参照)
東京最低賃金1163円 全国で最低の引き上げ額・引き上げ率
東京都の最低賃金は、10月1日より1163円に。8月30日正式公示がありました。引き上げ額50円(中央最低賃金審議会:目安どうり)引き上げ率4.49%と全国最低です。8月21日の審議会にはこの決定に、目黒労協殻を含め多数の異議が出されましたが、意義は認められず、低額・低率決定が行われました。
20240830東京最賃1163円公示001935283