目黒労協第70回委員会開催 23春闘で賃上げを!


2月13日夜7時より、目黒労協第70回委員会を、目黒土建会館にて開催しました。

「委員会」は、規約上大会に次ぐ議決機関で、加盟各労組から加盟組合員数に応じての代議員の出席で開催されます。長らく秋・春2回開催→春闘前段での春1回開催と推移してきました。この2年間はコロナ禍で各労組1名の代議員としてきましたが、今年は規約どうり代議員選出をいただき開催しました。

代議員定数24名、大会成立代議員数は過半数の12名のところ、出席代議員9名(19:00開会時、その後1名)委任状6で委員会は成立しました。(労協規定により委任状は出席代議員数の半数以下有効:委任状ばっかりでは成立しない規定があります)以下当日メモから抜粋

委員会は 井上議長挨拶から

次いで石山事務局長から 目黒労協春闘方針案が提起されました

基本方針 昨年のウクライナ侵攻→燃料費高騰 でも3分の一は円安の影響といわれる。」              物価高騰・生活改善 最低賃金ひきあげ 公務労働者の生活改善などが緊急の課題である。

こんな時代だからこそ、目黒労協が先頭に立って。最低賃金の取り組みを。最低賃金、住んでいる 埼玉県は東京より50円低い。全国一律、時給1500円以上実現を。インボイス制度の問題、消費税減税の要求など 23春闘での取り組みが求められる。 地方選・目黒では区議選が行われるが、目黒労協は選挙活動を保証する民間パトロールに協力していく。賃上げ以外にも社会保険労使負担割合の改善など要求として掲げているが、これらのためにも中小企業支援の充実を求めて生きたい。

以下、各加盟労組から春闘の取り組みを出していただきました。

東京土建目黒支部

アスベストなど 補助金ないとえらく高くつく状況が報告されている。賃上げの課題、いわゆる一人親方の場合 年収700万以上を要求。この中から労災・健康保険、税金など払うので最低の要求。  ☆目黒区公契約審議会開催、土建から選出の委員によると、区雇用の会計年度任用職員の給与と合わせるようになっているが、この3年間会計年度任用職員の賃上げがされていない。正規職員は近秋一時金増額となったが、会計年度任用職員には及んでいない。公契約条例での加減労働報酬額の引き上げが課題。

☆「賃金決定システム」そのものが建設業でははっきりしない。職種別賃金作ろうと活動している。CCRS(資格・勤務などの「見える化」へカード導入。現場入場の際に記録する方法が始まっている。手始めに配管設備(となりの席のKさんも該当)から、資格の明確化→合わせて職種別賃金づくりにとりくんでいる。

目黒区職労

公務員賃金は→春闘→人事院勧告→秋に確定闘争のサイクルで闘われるので、春闘期に直接賃金交渉はない。昨年の確定闘争の結果、若い人では平均5.8万年収アップが勝ち取れたが、若くない人はボーナス引き上げのみ。しかも会計年度任用職員はそれもなし。ボーナスの引き上げが「期末手当」でなく「勤勉手当」の引き上げだったため、国の会計年度任用職員はあがったが、「勤勉手当」のない地方公務員改憲年度任用職員は上がらなかった。他方、区長には「勤勉手当」がないにもかかわらず12月議会で常勤職員同様の期末手当引き上げが議決されている。

☆春闘重点課題

直接の賃金交渉ないが、春闘期に重点課題を定め労使交渉をしている。23春闘では ・育休代替職員の常勤職員化要求 事務職では育休代替職員は会計年度任用職員が当てられいるが、改憲年度任用職員では1日6H勤務のため、2時間分が職場の他の職員の負担となる。世田谷区では70%常勤職員配置を勝ち取っており、目黒でも拡大をめざす。

☆超過勤務 36協定上限越えが非常に多い。本来災害時などに認められる協定上限越えが、コロナも災害ということで適応されてきた。しかし3年越えになっても?災害扱いか。超過勤務分の増員を求める。

☆職場懇談会 昼休みなどに昼食弁当だしたりしながら、組合員全員から意見・要求を聞く職場懇談会。ここ2年コロナでできずにいたが、今年は3年ぶりでリモート開催なども加え全職場で実施する。

☆新規採用 今年も100人以上となる。この数年で職員の4分の一以上が20代になったが、コロナ・マスクと、歓送迎会もなく顔もおぼえられない、同期がだれかわからない、といったことが続いている。他方若手ふえ、産休・育休者の大幅な増加が予想されている。重点課題の代替職員常勤化を、若い人たちと取り組む中で、新規採用者の組織化もともに取り組んでいくことが23春闘の課題です。

目黒自動車交通

委員長、勤務のため出席できず、自交総連で取り組んでいる請願書名の協力をお願い。署名用紙を配布。請願書名なので個人署名、閉会時に集めるのでよろしくお願いします。

パスコ労組

副委員長より、例年春闘は6月で今後となるが、今の時点で確定していること。国交省求めている3%以上の賃上げの実施は労使で確認済み。今後上乗せや諸課題の解決を図っていく。

大東通信機労組

3%ベースアップ要求を行った。1月組合員アンケートの結果などから、会社は「厳しい」といっているが。ベースアップ要求は数年ぶりとなる。ベアができないなら職場環境改善なり、会社としての見通しなりださせるなり、今年はなんとしても勝ち取っていきたい。

JMITU 目黒地域支部

ダイヤ分会なくなって報告しようもないが、JMITUとして3月9日回答指定日で5万円要求である。3月4日の「金属労働者の集い」(芝公園 13:00~)には支部としても最大限参加していきたい。

都教組目黒

欠席だがあずかった教員の労働実態調査結果の新聞配布。 実態調査で全職種・全校の月の超過勤務の平均が      校内:76H47M  持ち帰り:15H47M 合計で92時間34分にもなる!

東工大職組

書記長より  医科歯科大との合併問題 田町の高校が大岡山に来る。田町キャンパスは再開発で、大学はフロアの 1区画が残るのみ。医科歯科大の組合は自然消滅中。この再建が最大課題。目黒労協のみならず、地元千代田労協などとも連携して取り組みたい。

春闘=賃金は人事院勧告まち、令和以前は4月遡及していたが、いまは秋から新賃金に。他方マイナス勧告の場合4月に遡及して減額する大学もあり。波及を警戒している。合併でキャンパスひろがり1都2県にまたがる。国家公務員では東京23区・神奈川長津田・医科歯科大千葉キャンパスとそれそれ地域手当が違う。東工大内では同一としてきたが合併に伴い今後問題化する。

めぐろユニオン

毎月の例会実施、その前後に宣伝活動を継続している。23春闘でも、賃上げ・最賃早期引き揚げ・組合に入ろう と取り組んでいく。労働相談は月1・2件電話相談はある。いつでもそれから引き継いで、ユニオン加入→交渉→と取り組んでいけるよう、事務所での常勤体制を維持し、各種課題への準備・情報収集を行っていく。23春闘では、非正規春闘として最賃早期大幅引き上げが課題。さらに                                ☆非正規雇止め 特に理化学研究所などにみられる大学や研究者10年転換問題 と会計年度任用職員3年雇止め問題など                                      ☆コロナ3年 医療関係など。この間眼科・皮膚科など個人経営医院での非正規雇止め相談続いている。コロナが「一段落」するといろいろ出てきそうだと予想している。目黒区東が丘の東京医療センターで、「看護師の過半数退職希望」と週刊文春が報道(会場で週刊文春回覧しました)       ☆労働法制に関わって 裁量労働制の拡大、男女賃金格差公表義務化、労働協約地域的拡張の取り組み、最低賃金適応除外の問題(外国人実習生・シルバー人材センター・家事従事労働者などなど)  ☆保育園などの補助金不正受給 グローバルキッズ・さくらさくみらい保育園など、民営・株式会社の認可保育園が目黒区ではこの数年で80園以上に一気に拡大した。労働者の実態把握必要。

リクリエーションも計画 コロナ「一段落」として「梅見」・「花見」を実現したい。

各労組からの報告・発言を終えて、労協春闘方針を拍手で確認、「団結ガンバロー」で約45分間の第70回委員会を終了しました。